事業の背景

奄美大島の最南端に位置する瀬戸内町は、大島海峡をはさんで加計呂麻島、請島、与路島の有人3島を含む、総面積約240平方キロメートルに及ぶ行政区域を有しており、面積の約87%が山林で占められ、いずれも300~400mくらいの山岳地が連なり、急傾斜となって海岸に迫っている。沿岸には56の集落が点在しています。

海岸線は典型的なリアス海岸を形成し、水深の深い入江が多く、水産業や避難港としても利用されており、気候は亜熱帯海洋性で年間を通して温暖多雨で、台風の常襲地帯として知られていいます。

加計呂麻島、請島、与路島へのアクセスはフェリーのみで、本州からは、まず奄美大島へ飛行機や船でアクセスし、奄美大島からフェリーを使って行くことになります。フェリーは、1日1便で、奄美大島の古仁屋港から与路島への所要時間1時間40分と交通の便が非常に悪い状態にあります。

豊かな自然と独特の文化、近年の話題性を含めて、観光地としての大きなポテンシャルを持っていますが、海外はもちろん、国内においても観光地としての明確な魅力を伝えることが出来ておらず、交通の便も悪さもあって、観光客の誘致は進んでいないのが実情です。

一方で、基幹産業の衰退、若年層を中心とする人口の流出と高齢化等、多くの課題を抱えており、その中でも与路島は、高齢化率は50%を超え、単身および夫婦世帯比率も80%を超えるなど、過疎化、高齢化が深刻な問題となっており、今後の地域社会の維持に向けて、新たな産業への取り組みが必要となっています。

豊富な地域資源と活用し、新たな地域産業の創成を推進することで、地域の活力を取り戻し、地域社会を維持する産業に育てたいと考えています。

当社は、当社が中核企業を務める、瀬戸内町農泊推進協議会との連携で、同協議会が推進する、農水省・農山漁村交付金(地域活性化対策)スマート定住強化型モデル事業において、輸送コストを下げ、農業高付加価値化や、医療・福祉環境を改善する海上ドローン・デリバリーサービスや交通・輸送コストを下げ、柔軟な海上交通を可能にする船のライドシェア・シェアリングサービスに2019年より取り組んでおります。奄美大島での海上タクシー、タクシー等のライドシェア等のMaaS事業、、空飛ぶ車、ドローン輸送事業等を含む、ICTを活用したデジタルトランスフォーメーション事業を推進してまいります。

ドローン輸送

<現状の課題への対応>

離島への物資運搬はフェリーが中心のため、不安定な状況にある。ドローンを活用した輸送サービスにより、問題の解決を図る。短距離、軽量の運搬からスタート。iPadなどのタブレットあるいはスマホのアプリで簡単に行え、フェーズが進めば地元商店にタブレットから注文して物資が届くようになる。

解決策

課題

現状

将来の形

ドローン輸送

・生活物資が届かない。

・買い物に行くのが不便。

瀬戸内町のスーパーの数がそれほど多くない。また、離島への物資運搬はフェリーが中心のため、不安定。

短距離、軽量の運搬からスタート。iPadなどのタブレットあるいはスマホのアプリで簡単に行え、フェーズが進めば地元商店にタブレットから注文して物資が届くようになる。

短距離、軽量の運搬から実証実験を開始し、タブレットあるいはスマホのアプリで簡単に発送が行え、実験のフェーズが進めば地元商店にタブレットから注文して物資が届くことを目指す。

<実証実験計画概要>

(ドローン実証実験)
○実地調査
・中山間部への物資運搬の現状、及びサービスに対する住民のニーズ(ルート策定や料金設定に影響)等、瀬戸内町の実情に即したサービス内容にするための情報収集・整理
○実証実験
・気候:温度、天気、風向き等の安定的飛行条件を実証実験によって策定
・ルート調査:利用者と物資提供者の距離、障害物の有無、インフラ等の確認/複数台の導入も可能な運行体制の検討
・費用対効果の計算(イニシャルコスト、ランニングコスト):最終的に自走できるサービスとして成立させる必要があるため、収益モデルの議論で重要
○サービス提供
・webシステムを通じて利用者とサービス提供者のマッチング・配送の管理を行う
・売上や利益を見ながら料金・内容の見直しや、展開サービスを検討

<実証実験スケジュール>

■令和2年度(予定)

■令和3年度(予定)

<ドローン輸送/配達対象(将来目標)>

<ドローン輸送/飛行ルート(将来目標)>

短距離、軽量の運搬の実証実験からスタートし、将来的には瀬戸内町から最南端の与路島を結ぶ直線18㎞の海上ドローン輸送を目指します。

MaaS事業

<現状の課題への対応>

離島への主な海上交通手段はフェリーとなっているが、1日の便数が少なく、海上タクシーは少人数で利用するには高額となる難点がある。また、陸上の交通手段も、公共バスやタクシーはあるが、バスはルートが決まっており、タクシーは1人で乗ると高額である。

解決策

課題

現状

将来の形

ライドシェア

(陸上タクシー)

・移動が不便

・遠隔地への移動が高額

公共バスやタクシーはあるが、バスはルートが決まっており、タクシーは1人で乗ると高額である。 (例:奄美空港からフェリー港のある古仁屋まで、71kmあり、タクシーだと20,000円ほどかかる)。

・タクシーの乗り合いが増え、一人当たりの負担が少なくなる。

・乗り合いが増え、白タク規制が緩和されれば、タクシーの供給量も増え、より多くの人が安価にかつ自由に移動できるようになる。

ライドシェア

(海上タクシー)

・移動者のスケジュールがフェリーの時間に依存されやすい。

奄美〜加計呂麻は1日3〜4便。そこから1時間半〜2時間で加計呂麻島〜与路島・請島へと到着。

請島-与路島、請島―伊子茂、与路島―伊子茂の1日三便の貸切船の準定期便化を目指す。

海上タクシー、タクシーについて、地元住民や観光客を対象に、配車のデータをアプリで可視化。乗車客は乗り合いにより、安くそして都合の良い時間に移動できる一方で、事業者側は効率的な配車を目指す。

<実証実験計画概要>

(ライドシェア実証実験)
○実地調査
・海上タクシー運送状況(送客数、物資運搬等)の把握、及びライドシェアサービスに対する住民のニーズ(ルート策定や料金設定に影響)等、瀬戸内町の実情に即したサービス内容にするための情報収集・整理
○実証実験
・海上タクシーの配船スケジュール:利用者とのマッチングや配船システムの設計に必要
・費用対効果の計算(イニシャルコスト、ランニングコスト):最終的に自走できるサービスとして成立させる必要があるため、収益モデルの議論で重要な項目となる。
・ルート調査
○サービス提供
・webシステムを通じて利用者とサービス提供者のマッチング・運送の管理を行う
・売上や利益を見ながら料金・内容の見直しや、展開サービスを検討

■令和2年度(予定)

■令和3年度(予定)